[A1-2016]フィリピン(マニラ, ボニファシオ グローバルシティ )

2014/04/23更新

訪問日:2016年3月

マニラの訪問も2回目につき簡単に写真中心で紹介。一回目の詳しい話しはこちら

マニラの湾岸沿いにできた新興埋め立てエリア

2012年に来たときは湾岸沿いはSM系列の大型ショッピング・モール「モール・オブ・エイジア」と、その周辺に建つ、SM系列のそれほど高級感のないコンドミニアムくらいしかなかったが、今回は「City Of Dreams」(通称C.O.D.)とソレア(Solaire Resort & Casino)が完成していた。

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ゲーム・フロアの全体写真が簡単に撮れてしまうような、ゆるいセキュリティ設計。ソフト面の弱さは致し方ないのがフィリピン。人はそれなりに入っているように見えるが、混雑というほどではない。また、思ったほどカジノフロアは大きくない。そのため、「中国人がマカオをやめてマニラのC.O.D.に大挙して押し寄せている。これからはマカオではなくてマニラだ」という噂は、言い過ぎではないかと思われる。

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もちろんカジノだけでなく富裕層の子息向けに米国流の最先端のエンターテイメントも上陸。貧富の差がすごく大きい国。

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本当のVIPはハイローラー・コーナーではなくてジャンケット業者に連れられてVIPルームで打っている。そのため、一般用のホールを見渡しても、大きなお金の出入りはわからない。

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最近は、フィリピンでの序列は、1.中国 2.韓国 3.日本 になってしまったようだ。悲しい。日本人が金を使わなくなって久しい。ODA(政府開発援助)だけではプレゼンスは保てない。街を歩いていても韓国人のプレゼンスが高いのは、しばしば感じる。

ソレアは写真を撮り忘れたが、C.O.D.よりも小規模な感じで客の入りも少ない。将来的に、この湾岸一帯がきれいに開発されれば、とてもきれいで面白い街になるであろう。

ボニファシオ・グローバル・シティ

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この街は本当にスゴイ。
ひとことで言えば、混沌としたマニラの街に突如として誕生した最先端のインターネット・シティ。
フィリピン特有のソフト面やインフラの弱さを、いったん忘れて、ぱっと見だけで言えば、ここは世界でも有数のきれいで住みやすい街かもしれない。
あえてたとえるならば、サンディエゴのダウンタウンをもう少し過密にした感じというか、シンガポールをもう少し楽しくした感じというか。

近い将来、もはやフィリピン人は「日本人すごーい」とは言わなくなるであろう。ここは完全に先進国である。フィリピンのイメージが完全に変わる。

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シンプルにびっくりする。
特に周辺の街がきれいではなく、貧困層が物乞いしているような場所も少なくないので、ギャップがすごい。

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とにかくきれい。フィリピンなのに街中を歩いて移動できる。

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日本の感覚ではまったく驚かないが「すべてのビルに光ファイバー敷設済み!」と偉そうに説明された。

「この街に限って言えば、役所の許認可をとるのに賄賂とか必要なくてクリーンでフェアなの?」と聞いてみたところ
「まあ、比較的?」みたいな、微妙な返事が返ってきた。

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障害者にも配慮する設計。

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気に入った!

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街で一番プレミアムな表参道のようなショッピング・アーケード。ハイ・ストリート。この界隈はAyala所有で賃貸は坪8000円/月くらい。
シンガポールの高級紅茶カフェTWGなどもテナントとして入居しているモールもあり。紅茶+茶器セットで2-3万円するものもあり、現地人の月給相当である。

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街角で呼び込みをやっていた不動産業者にヒアリング。Mega World というボニファシオ・グローバル・シティの主要開発業者。

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モデルルームもあり、メイド部屋を見ながらヒアリング。
フィリピンではメイドは月1万円以下。メイドの部屋は、東京都内の学生ひとり暮らしワンルームと同じクオリティである。飾り気のない部屋とユニットバス。
「日本ではメイドはいくらする?」と聞かれたので「日本は最低賃金が高いのでメイドでも月USD 1,600(18万くらい)する。学生のバイトでも80ドル/日」と答えたら「まじでー!」という顔をしていた。
じつは、この案内の人、勤続1.5年だが、英語もうまくてExcelも使えて月USD 300以下で働いているのだ。

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月一回、レストラン(カジュアルラインだが)を貸し切り、見込み客に夕食を振る舞ってプレゼンするという昔の日本のような営業方法。
たまたまその日に居合わせたので1,500円相当くらいか。無料の夕飯を獲得。
営業の押しはそれなりに強い。
住居は38平米で1750万円(平米46万なので都内の半分以下)、表面8%、キャピタルゲイン税は(売却価格-公定路線価)×6%、インカムゲイン税は20%、取得税は取得額の3-4%とのこと。

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クリックで拡大。支払いプランはたくさんある。たとえば、竣工前の4年間で40%を毎月分割払い、竣工時に残りの60%は融資で調達などの支払い方。外国人でも融資は可能。

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このモールの上階にあるコンドミニアム、そして、その隣接で新規に建てるタワーを販売中。
グローバル・シティは街全体を徒歩で移動できるくらいの規模なので、多少、中心部から外れていても、それほど不便はなさそう。

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モールの建物はできあがっているが中身は開発中。これからオープン。

グローバル・シティのエリアだけきれいなのは、最近、何もないところから一体を新規開発したエリアだからである。
以前は米軍の施設があったそうで、その跡地をMega Worldがうまく買い受けて一体をまとめて開発しているとのこと。

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グローバル・シティの中心から車で10分くらいだったかな。マッキンリー・ヒルという、おそらくマニラで一番高いハイエンド住宅地がある。ここの土地はローカル(現地人)でなければ買うことはできない。外国人がどうしても買いたい場合は、ローカルと共同で会社を作って会社名義で買う。フィリピン人と結婚するなどが必要。

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タクシーの裏側、赤い看板はConvergysという米国のBPO企業。この界隈でよく見かける。
Convergysのフィリピン現地法人では大企業からのコールセンター業務受託などをやっている様子。マッキンリー・ヒルには、アクセンチュア、ロイター、ファクトセットなど、ITやFinanceの会社もあり。
フィリピンは街を歩いていても、見かける文字はすべて英語。オフィスワーカーは英語ができる。ネイティブ話者のレベルではないが、みんな日常会話は上級なので英語圏のBPOには最適なのであろう。

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Gated communityで勝手に中に入ることはできない。何食わぬ顔をして勝手に入ろうとしたら止められた。海外だと警備員が離席中で勝手に入れてしまうことも少なくない。だが、拘束されたりする危険を伴うのでどうしても入りたい時以外はやめたほうがいいが。

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戸建ては1億円前後。プールが付いている豪華な家もあり。

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ここがまた日本よりもきれいだったりする。気候も良いので住みやすそう。各国の大使館が並んでいる通り。韓国大使館が一番目立つ場所にあり。
排気ガスが少し気になる。そして何より、渋滞が半端ではないひどさ。
このようなソフト面は相変わらず発展途上国フィリピンである。ボニファシオやマッキンリー・ヒルだけ隔離して、旧来のフィリピンとは違う運用ができたらいいのに。都市計画と「箱」はすばらしいと思う。

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マカティ、マニラ界隈では10kmくらいのドライブに3時間かかることもあるそうな。

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3 HOURS IN TRAFFIC IS THE SHORTEST HORROR STORY.
Commuting is unpaid work. Don’t you wish to live near your workplace? という宣伝が出ていた。

この渋滞がなければ、多少、汚くても、治安が悪くても、タクシーがぼったくりでも、がまんするのだが・・。
公共インフラやライフラインがダメな国は、箱物だけきれいでも、住みにくく、ビジネスもやりにくくなる。

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玉川陽介
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