[X4] 最も有利なドル円為替ヘッジの方法(為替オプション)
概要
小資金でも手軽にネットでできる為替ヘッジ
都銀やプライベートバンクに高い手数料を支払って為替ヘッジをする必要はもうありません。小資金でもネットで手軽に為替ヘッジを行う方法を見つけましたので紹介します。
ドル円の為替をヘッジする方法
さて、ヘッジに利用できる商品はどこに上場しているのでしょうか。探したところ次のような市場がありました。
・eワラント(ゴールドマンサックス)
・International Securities Exchange(Eurexというドイツのデリバティブ取引所の子会社。所在地はニューヨーク)のUSD.JPYオプション |
普通に考えると、有名どころでシカゴGLOBEXに上場している円ドルの先物オプションを売買するのが板が厚くて良さそうなのですが、ひとつずつ検証していったところ、他にもっと優れた選択肢がありました。順に説明します。
eワラント(ゴールドマンサックス)
ゴールドマンサックスが仕切って個人向けに提供している時点で手数料が高そうなにおいがプンプンするのですが、それよりも最大の問題は、取引上限が25 万ワラント(25万米ドル原資産相当)までのため、まとまったロットに対応できないという致命的な問題があるため、選定から除外しました。
International Securities Exchange
International Securities Exchangeなんていう取引所があるのですね。知りませんでした。非常に見やすくて、よくできた画面なのですが、問題はこのオプションチェーンを見ての通りです。bid/ask の価格が乖離しすぎて実用的ではありません。
NASDAQ OMX PHLX (Philadelphia Stock Exchange)
International Securities Exchangeよりはましですが、bid/askが開きすぎです。日本円と米ドルというメジャーな通貨の組み合わせですので、スプレッドは僅少であるべき。違うのを探したいと思います。
シカゴGLOBEX(CME:Chicago Mercantile Exchange)
メジャーな取引所の割には板が薄く、bid/askが開いています。通貨先物は頻繁に取引されているのですがオプションの板は薄いです。
FX業者の為替オプション機能(サクソバンクFX証券)
日本国内の証券会社にて日本語で取引できるというメリットはありますが、0.10~0.13ポイントほどのスプレッドを(率に関係なく)自動的に設定しているようです。マーケットメーカーがいて流動性が確保されているのはありがたいのですが、FX専門業者の老舗にしては安くないなあという印象です。同業ではKakaku FXなども為替オプションを提供しているようです。チェックはしていませんが、おそらく同じようなスプレッドではないかと思います。
そして最後に、見慣れないティッカーですが、これが個人向け為替オプション取引の決定版です。
2019-01追記:この記事、かなり古いのですが、なぜか一番大事なところの説明が切れてしまっています。この話について、詳しく(オプション対原資産の対応数量計算など)は勝者1%の超富裕層に学ぶ「海外投資」7つの方法に書いてあるので、それをご覧ください。