2014/02/09

FX業者とプロディーラーとの仁義なき戦い

取引の裏側を調べてみた
FX業者とプロディーラーの戦いの内側

□FXで儲けるには

・取引システムの提示するプライスは、データ処理的な問題により0.x秒の遅延がある。遅延していない最新の情報を参照し、遅延のある証券業者に対して売買注文をすればよい。0.3秒先の未来が予測できているので数pipを確実に取れる。そのわずかだが確実なスプレッドに対して数億円を賭ける
・月曜朝など、素人筋が成り行き注文を大量に出して価格が飛ぶタイミングを狙って「窓埋め」する
・貿易実需トレーダーの逆を張る。午後x時から数時間の間は30pipほど上昇する傾向がある。すなわち、x時に買い、x+数時間後に売りを機械的に繰り返せば、都度、勝ち負けはあるが、長期では統計的に30pip取れる
・経済指標発表の数秒前に結果を入手する(ニュース社と内通する様子?)

米経済指標、発表前にアルゴリズム取引トレーダーに漏れている可能性=政府系研究所
http://jp.reuters.com/…/domesticEquit…/idJPTK818759120120711
トムソン・ロイター 、ミシガン大消費者信頼感指数の一部顧客への先行提供停止
http://jp.reuters.com/art…/marketsNews/idJPL4N0FE33I20130708

□FX業者のやっていること
・客の注文をインターバンクに100%つないで相場観を持たずに純粋に手数料だけで利益を出している会社は全体の70%のみ。30%の業者は呑み行為で利益を出している
http://www.fsa.go.jp/news/21/syouken/20100416-1.html
・なぜ呑み行為で利益が出るのか。カジノと同じで客はお金がなくなるまで勝負を続けるので、業者側が勝てる確率は極めて高い
・客はどうせ資金を失うので、スプレッドは限りなくゼロ、0.3銭などの業者もある(0.3円かと思ったら0.3銭だった。1億円建てても手数料3,000円!)業者の仕入れコストよりも安く提供している。手数料は当然取らないで、安さを武器に最大限集客する
・客は放っておいても負けて、業者の利益となるが、自然に客が負けるのを待ちきれずに行うのが「ストップ狩り」
・業者はどこまで相場が突っ込めばストップロスでいくら客に損が出るか(=業者の利益)をシステム上、一元的に把握している。そのため、朝方など、板の薄い時間帯には、フェアな取引価格から意図的に大きく乖離した値付けがされることがあり、ストップロスを取る目的で価格が動かされることがある。相対取引なので業者の提示する価格はインターバンクと違っていても良い(過去に行政処分あり)
http://zai.diamond.jp/articles/-/37849
・しかし、そのあと、適正価格に戻ることが分かっているため、この裏をかいたトレーダーにアービトラージされてしまうことがあった
・そのため、業者は価格を動かすのではなく、売買のスプレッドを極端に大きくすることにより、ノーリスクでストップ狩りをすることにした
・呑み行為で利益を出している業者にとって、大勝ちする客は敵である。そのため、大勝ちした客に対しては、規約違反などを主張して、出金に応じないことが良くある。オンラインカジノと同じ
・プロディーラーは、出入り禁止にならないように、多くの業者にいろんな人の名義を借りてたくさんの口座を開き、中には200台近くPCを並べて、人を雇って相場を張っていることもある。これは、資金を分散して多くの人の名義で取引をすれば、システム側からプロディーラーだとばれにくいため
・これに対応するため、業者側は、IPアドレスを分散しても、同一人物を見破る監視ソフトを導入
・ディーラーは、かつては機械で注文価格を計算して、価格109.21円×数量218,564など、いかにも「計算した理論値」という端数を入力して売買していたが、アービトラージを見抜かれると口座凍結されたりするので、109.2円×218,000個など、機械で計算したっぽくない、人間味のある注文に偽装するようにトレードソフトを改良した(ブックメーカー投資など)

□FX業界の秘密
・FXのプロディーラーには元パチプロが非常に多い
・Fx業者の約款をよく見ると「相対取引」すなわち、インターバンクに流さず、呑んでいます。と明示されている

□FX業者が禁止していること
・自社のシステム不具合(主に価格配信の遅延)をついて売買すること。0秒目に大量に買い、0.2秒に全数クローズなどの取引が該当する。これは、100%をインターバンクに流してフルヘッジしている業者でも、ヘッジの処理が追いつかず確実に業者が負けるため禁止行為
・経済指標発表前に大量に注文を出すこと
・平均的かつ継続的に客が負けてくれないとFX業者は成り立たないので、一か八かの大ばくちで客に勝たれると大損してしまう。そのため、大ばくちは禁止

プロディーラーのお言葉「FXは戦争のようなもので、株はまだゆるいから勝ちやすい」確かに、ここまで極限の勝負が行われているというのは、面白い

この記事について、さらに詳しくは「プロも驚きの安定・高利回り! 海外ETFとREITで始める インカムゲイン投資の教科書」で解説しています。