2014/12/01

あらすじで読む証券市場 ~12月1日まで

前回までのあらすじ

・追加緩和で絶好調の日本経済になるかと思いきや、思ったよりも実需が弱くGDP-1.6%のネガティブサプライズ。消費税増税を延期
・なお、個人的には、これ以上の追加緩和は、金融政策決定会合で多数決がとれないのではと思う
・日銀は、消費税増で財政規律を保持しつつ、GPIFから30兆の国債を買い取り、その分で株を買わせるGPIF改革と追加緩和の「総力戦」で金回りをよくする作戦だったのにアテがはずれる
・消費税増を延期するために、技術的な理由で大義なき解散総選挙
・日本型IRことカジノ。微妙な雰囲気になってきているが最終的にはやるだろう

追加緩和以降の日本

・ロイターなどで財政崩壊&円安加速の記事が増え、アベノミクスはもう終わった派が優勢に
・財源なき緩和に対して予想通り日本国債の格下げだが、予想通りなので動揺なし

日本株

・欧州株は総じて弱く、日本株は世界トップの上昇率(中国も)
・日銀がN225, JPX400, J-REITを買う下支えが利いている様子。強気で上昇。ドル円相場とN225の相関強い

金と原油

・金と原油が大幅下落。原油はアラブの生産調整、シェールガス革命などが関係している様子
・原油下落で最も痛いのは原油輸出を主な収益源としているロシア。ロシアルーブルはますます下落して1ヶ月で-20%
・日本にとっては原油安は追い風。石油関連は100%輸入なので仕入れ価格が安くなる
・仕入れ価格低下は販売価格にも転嫁されるので物価下落要因でもある。ただし足下の円安で物価上昇のため相殺されて丁度良い様子

海外と米国

・エボラの影響は終焉
・米国は経済指標だけ見ると、かなりいい感じに景気良くなっているが実態は?日米ともにブレーク・イーブン・インフレ率は低下しておりインフレ率に先高感はナシ
・欧州のリセッション懸念と金融緩和の様子を見ているところだが、ドラギ総裁の動きが遅い?

債券

・世界的な量的緩和により、みんなハッピーになるシナリオとはほど遠いとして、株に懐疑的な向きから支持を集めハイイールド債は底堅い
・一部マニアに人気のベネズエラ国債(USD建て)は反落してYTM20%++を提示
・日本での大型起債は、クレディアグリコルがサムライ債を1041億円(5年スワップ金利+11bp)
・日本の短期債市場ではマイナス金利での取引が約定。ベーシススワップというのと組み合わせるとマイナス金利で買っても利益が出るらしい

不動産

・各金融機関の支店判断もだいぶ柔軟になってきた。今までは要件を満たさないとして入り口でNGとされていた、土台に乗らない案件も、何かひとつでも支持できるポイントがあれば前に進むように
・「金融庁が耐用年数オーバーに文句を付けなくなってきた」(信用金庫支店長)も好影響
・前よりは物件が出てきた?買い側は「前に買っておけば良かった」という後悔もあり、前より高いけど買おうと思っている人も出てきたころ
・SPケースシラー指数によれば、2月から続いていた(長期で言えば2012初頭から続いていた)米国各地の土地高騰に一服感

その他

シティ・バンクのリテール店舗は撤退。三井住友が買う様子