2016/03/02

大企業に就職するのがよい理由

就活とは何か。なぜ大企業に行った方がいいのか。
学生によく聞かれる質問を考えてみた。

ひとことでいえば、大企業で働くとは、
・十分な利益の出るビジネスモデルと社会的評価をすでに構築した後の成熟したコミュニティに
・これといって目立った能力があるわけでもない自分が入れてもらい
・あまり働かずして自分の実力以上の分け前と名声をもらうこと
なのである。

メガバンクを例に考えてみよう。日本には大型の銀行は3つしかない。
つまり、誰かがリスクを取り、何らかの経済活動をすると、
三菱、三井住友、みずほの3社は、何もしなくても自動的に利益が出る仕組みになっている。
なぜなら、他に銀行がないし、銀行抜きで商売はできないからだ。

そのようなモデル(世間では既得権益などという)ができあがっているので、
新規に何かをがんばる必要もなく、
普通にしていれば、社員全員に終身雇用で年収800万くらいを振る舞う配当原資ができるわけだ。

個々のメンバーが800万円分の仕事をしたか否かは関係なく、
大企業という収益事業のオーナーになったのと同じで、関係者(従業員)というだけで多くの分け前がもらえる。

そして、それがゆえに「業界により給与水準が違う」ということが発生する。
いくら分の貢献をしたか。いい仕事ができたか。どれだけ人の役に立ったか。それと報酬は関係ない。
たくさん利益が出ていて、社員にたくさん払う方針の会社ならば給料が高い。ただそれだけだ。

しかも、先人たちは、膨大な予算を投じて、たくさんのイメージCMを打ち、社会的な評価まで育ててくれている。
そのため「財閥系大企業さん?あら、すごーい」となる。
学生の視点だとわかりにくいが、この違いは、公私ともに大きい。
仕事のやりやすさ、プライベートでの人との話しやすさがまったく変わってくるためだ。
ただ、彼の何が「すごーい」のかは誰にも分からないはずだ。

大企業にはそのような特典がある。

もともと利益が吹き出していて、名声も高いグループのメンバーとして、誰を入れるか。
AKB48のメンバー追加採用のようなものだ。
はっきり言って、誰を入れてもたいして結果は変わらない。
なので、ある程度の人ならば社員は誰でも良い。

一方、小さな会社とは、
売れないお笑い芸人コンビの3人目として自分が事業参画するようなものである。
実力勝負のブラック職場。がんばっても日の目を見ない確率のほうが高い。
分け前は少ないが、自分の寄与率が高いので責任だけはとらされる。大変なことである。