Interactive Brokersのオーダータイプを研究してみる

インタラクティブ・ブローカーズの基本の注文タイプを研究


今回の研究対象はこちら。いろいろ増えているので何か使えそうな注文方法はないかなと。デイトレーダーにおすすめは、SNAP PRIM (Snap to Primary Orders)とAdaptive (IBALGO)あたりでしょうか。
知れば知るほど奥が深い、インタラクティブ・ブローカーズすばらしい。

LMT 指し値注文

普通の指し値注文。マーケットオーダーと手数料も変わらないはず

MKT マーケットオーダー 成行注文

IBではマーケットオーダーは基本的に使わないように忠告している。米国市場では、取引が閑散としている時間帯などは仕掛ける業者が結構多く、実際に危険である。
last trade=100ドルの株価に対してbid=99.00 ask=101.00となっている。マーケットオーダーで買い注文すれば悪くても102.00くらいで約定するだろう。これだけ板が厚ければ値段が飛ぶことはなかろう。そう思うのが一般人。
それを逆手にとって、板の薄い時間や限月などでは、こちらが注文した瞬間にask気配を一斉に消して、110、120などで約定させ、また一瞬で100に値段を戻すような高頻度取引(HFT)を用いたインチキが横行している。
板が厚いのではなくてマーケットメーカーが値付けをしていただけでじつは、無観客だったということである。
たまに金のETFなどで0.01とかで約定しているというあり得ない履歴が出てきて、IBのチャートがバグっているのかと思ったが、もしかしたら、このようなHFTの被害者なのかもしれない。

MID PRICE ミッドプライス

こちらは、IBがいろんな市場から細かい玉をかき集めて、bid/askの中間値(MID)で約定させてあげますよ。という注文。実際にやってみると、bid=99.99 ask=100.00みたいな1ティックしかスプレッドがない時などは99.995とかで約定させてくれて意味があることもあるが、スプレッドが広いときはベストエフォートとなり、基本的には約定してくれない。
注文してから約定まで、裏でいろいろ動いているらしく、一瞬で約定するわけではなく、部分約定の積み上げである。そのため、なかなか約定しないなーとみている間に不利な方向に動いて、悪い値段で値段で約定させられたりする。約定価格は常に「現在の価格」のMIDであり、「注文時の価格」のMIDではないため、不利な方向に動いたあとにMIDで約定することもよくある。一方、有利な方向に動くことはない。そうなる前にMIDで約定してしまう。なので、これなら最初からask価格で全量を買った方が良かったじやないか。ということもあり得る。IB一押しマークが付いている割には、それほど客にとって有用なのか疑問

STP ストップオーダー 逆指し値

すでに保有している株の損切りライン設定用として使う。現在の株価は100である。90以下になったらロスカットして投げ売りしたい。みたいな場合は、STP=90.00で先にGTC注文しておく。GTC=Good ‘Til Canceledであり、キャンセルするまでずっと有効(実際には60日だったか365日だったか有期だった気がするが実質的に無期限有効)
STP価格にタッチするとマーケットオーダーで(売り)注文が出される。

STP LMT ストップ・リミット・オーダー

STPはマーケットオーダーで売りに出されるのに対して、こちらは90.00まで下落したら87.00の指し値で売りに出す。みたいな注文。値段が飛びすぎる場合は約定しないこともあり得る。

SNAP MKT スナップ・マーケット

Sell order price = Bid price + offset amount
Buy order price = Ask price – offset amount
売るときは、買い気配よりもoffset設定分だけ少し高めに売り注文を出す。これで約定するのかな?という気はするが。

SNAP MID (スナップ・ミッドポイント)

売り注文価格 = ビッド/アスク価格の中央値 + オフセット額
買い注文価格 = ビッド/アスク価格の中央値 – オフセット額

SNAP MKTの派生形である

SNAP PRIM (Snap to Primary Orders)

SNAPの中ではこれが本命となるのではないか。これは便利であり常用されたい。

Sell order price = Ask price – offset amount
Buy order price = Bid price + offset amount

売るときは、買い気配よりもoffset設定分だけ少し安めに注文を出す。一瞬のあいだに価格が不利な方向に動いてしまってもoffset分で吸収して約定する。マーケットオーダーのような価格がぶっ飛ぶ心配はない。


たとえば、買い気配が100.00でoffsetが0.02であれば、99.80のリミットオーダーを出すのと同じであるはず。

PEG BENCH

何やら複雑。後日に研究したい。

Adaptive (IBALGO)

IBALGOの中のメニュー。個人客に提供するには親切すぎる注文方法。これが無料とはありがたい。
なお、マニュアルにはAdaptive Market Ordersが存在するがすでに廃止されて、Adaptive Limit Ordersしか選べない気がする。これは、売り気配が95.00、買いが105.00で出ていたとすると、105.00の売りからスタートして、ちょっとずつ104.95、104.90・・みたいに小刻みに注文を出し、徐々に価格を下げていく。買い気配までの中間の値段で約定する人がいないかを、いろんな市場に対してスキャンをかけるという売り方。

市場間の裁定をやっているような業者に安く買い取られなくて済むというメリットがあると思う。ただし、スキャンする時間がかかるので、スキャンしているあいだに不利な方向に動いてしまうリスクはある。そのためスキャンにかける時間は3段階から設定できる。

米国市場では、板上に買い気配が表示されているものの、じつはその一段上の値段で待ち構えている業者というのが多くおり(つまり、板上の買い取り価格は安すぎる)素人が緩い注文を出してきたら安く買い取る。みたいなことが横行している。そのような業者に刈り取られないために有効。特に金など原資産とリンクしていてNAVがはっきりしているETFなどは、裁定が利いてしまうので、このような業者が活躍できてしまうと思われる。

その他のIBALGO

そのうち追加予定